2023年7月15日 12:10
『桜の園』演出家ショーン・ホームズが特別講演会開催「できる限り作家に忠実で誠実であること」
8月より開幕するPARCO劇場開場50周年記念シリーズ『桜の園』の演出家ショーン・ホームズが、7月12日(水) 明治大学にて特別講演会を実施した。
『桜の園』は、ロシアの劇作家アントン・チェーホフが1903年に執筆、翌年に初演された作品。今回の公演では、台本はサイモン・スティーヴンスが現代の俳優が語るにふさわしい軽妙な台詞に書き換え、『セールスマンの死』を新たな解釈で魅せたショーン・ホームズがその演出手腕で『桜の園』を立ち上げる。
特別講演の進行は明治大学文学部演劇学専攻教授の井上優、聞き手は文学部英米文学専攻教授の野田学、通訳は時田曜子。講義中盤からは『桜の園』出演者もスペシャルゲストとして参加。大学生トロフィーモフ役の成河、明治大学卒業生の天野はなの二人が登壇した。
講義テーマは「演出家ショーン・ホームズのインスピレーション~古典演劇を現代に甦らせる~」。明治大学の学生のほか、『PARCO STAGE』でも公募し、中学生・高校生も含め幅広い年代の方も多数参加し関心度の高さがうかがえる。
まず井上から、演劇の世界に入ったきっかけや演出家という道にたどり着いた経緯を問われたショーンは、丁寧に自身のヒストリーを話し始めた。