究極のアンサンブルを見逃すな! ハーゲン・クァルテット
“世界最高峰の弦楽四重奏団”と呼ばれるようになって久しい、ハーゲン・クァルテットがやってくる。
ザルツブルク出身のハーゲン4兄弟によって1981年に結成されたハーゲン・クァルテットは、第2ヴァイオリンのアンゲリカがソロ活動に専念するために交代した以外、ルーカス(第1ヴァイオリン)、ヴェロニカ(ヴィオラ)&クレメンス(チェロ)のハーゲン3兄弟に、ライナー・シュミット(第2ヴァイオリン)を加えメンバーで構成されている。
そのアンサンブルはまさに究極。40年にも及ぶ活動によって培われてきた彼らの音楽性は、今まさに豊穣の時を迎えていると言えそうだ。
今回トッパンホールで開催される「ハーゲン プロジェクト2023」3公演においては、モーツァルトとベートーヴェンそれぞれの弦楽四重奏曲の間に、ラヴェル、ドヴュッシー、ウェーベルン作品を挟み込み、その対比が楽しめる魅力的なプログラムが用意される。
一方、住友生命いずみホールでは、「シューベルト約束の地へ」シリーズvol.3「答えなき“謎”」と題して、シューベルトとドヴュッシーを並べた刺激的なプログラムが楽しめる。いずれアヤメかカキツバタ。どの公演を選ぶべきか迷いまくるところだが、どれを選んでもハズレ無し。