『グラディエーターII』製作者が激白! 「このアイデアが続編が実現する大きなきっかけになった」
結果的に物語、キャスティングなど、すべての要素が正しく機能し、前作は成功したと思います」
リドリー・スコット監督(写真左)
前作『グラディエーター』は興行的に大成功をおさめ、アカデミー作品賞を受賞。ウィックは製作者としてオスカー像を手にした。その頃から続編の話が出ていたが、製作陣は「同じ場所をグルグルとまわっていた状態でした」とウィックは笑顔で振り返る。
「続編をつくるために試行錯誤しました。前作が完成した直後に(前作で主演を務めた)ラッセル・クロウのエージェントが連絡してきて『いいアイデアがあるんだ!ラッセルが演じたマキシマスの遺体が闘技場から運ばれていって、角を曲がったところで急にマキシマスが起き上がって“死んだと思った?ダマされた?”って言うんだ』と言われて……もちろん、そのアイデアはダメだと言いましたよ(笑)
私たちは続編ではあるけど、あまり前作を参照しすぎない映画をつくりたいと思っていました。この映画から観ても楽しめる独立した映画として成立するものでなければならないと思っていたのです。そんな時、ヌミディア(北アフリカにあった地域)にいる男を主人公にするアイデアが出てきたのです。