『グラディエーターII』製作者が激白! 「このアイデアが続編が実現する大きなきっかけになった」
その上、リドリーはそれらを視覚的に捉えて、視覚的に伝えることができるのです」
さらにスコット監督は大規模な撮影であっても、驚異的なスピードで撮影を終えることで知られている。現場では常に8台のカメラが同時にまわり、複雑なシーンも次々と撮影していくという。
「達人と仕事をするとはこういうことなのか、と思いますね」とウィックは語る。
「彼は撮影が早いのですが、撮影の前にしっかりと準備がされていて、問題などは可能な限り準備段階で解決されているのです。ときどき撮影時に問題が発生することはありますが、リドリーは優れた頭脳の持ち主なので脚本や撮影のためのほとんどの問題は撮影前に解決されているんですよ。
さらに言うならば、彼の映画ではセットがすべて建てられています。ですから部分的に撮影して、あとでCGで背景を足すようなことはせずに、複数の俳優の演技を複数のカメラで一度に撮影できます」
フィッシャーは撮影現場で8台のカメラが同時に撮影している光景を目の当たりにして驚いたという。
「テントには8台のモニターが置いてあるのですが、私たちは見ているうちに“あれ?このカメラはどうなっているの?このカメラはどこを撮っているの?”と把握するのも大変なんです(笑)。