東京シティ・フィル創立50周年のシーズンラインナップが発表
高関マエストロは「最初と最後の交響曲を比べて聴いてほしい」と語る。
また5月には日本・ブラジル友好交流年(日・ブラジル外交関係樹立130周年)として、2021年の第19回東京国際音楽コンクール〈指揮〉で第1位と聴衆賞を獲得したブラジル人指揮者ジョゼ・ソアーレスを迎え、日本とブラジルにちなんだプログラムが実施される。ピアニストとしてジャズ界の新星・壷阪健登も参加することになっており、日本とブラジルの新たな才能の共演に注目が集まる。
藤岡マエストロの指揮による9月の定期演奏会では、シティ・フィルと縁の深い芥川也寸志の代表作である「交響管弦楽のための音楽」、またバイオリニスト・木嶋真優を迎えて林そよか作曲の「ヴァイオリン協奏曲」が演奏される。藤岡マエストロは、首席指揮者を務める関西フィルハーモニー管弦楽団では林さんの作曲による曲をすでに10曲以上も初演していることを明かし「まだ若い作曲家で、東京でなかなか取り上げる機会がなかったのですが、彼女にしか出せない味があります」と称賛と共に東京での演奏への意気込みを口にしていた。
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なお、戸澤コンサートマスターは、今年の年末でシティ・フィルのコンマスに就任してちょうど30年という節目を迎える。