2023年6月8日 18:00
『Grasshopper vol.13』ライブレポート トンボコープ×Hwyl×東京少年倶楽部、心の奥に届く熱い音を浴びた夜
Photo by 稲垣ルリコ
2023年5月29日(月)、雨が降る中、多くの人々が下北沢CLUB Queに集まった。トンボコープ、Hwyl、東京少年倶楽部が三種三様の音楽を奏で、心に訴えかけるライブを披露した。
トンボコープ
しっとりとしたピアノのメロディと風の音がざわつくSEが流れ、それがすっと静まると、雪村りん(Gt/Vo)の弾き語りから『鼾』が始まる。じんわりと響くバラードで、雨の中を歩いて疲れた心を休めることができた。雪村はフロアを見渡し、その光景を噛み締めながら歌っていた。曲の最後、徐々にかき鳴らしの音が大きくなっていく中で、雪村は「雨でちょっと嫌な気持ちも一緒に飛ばしていきたいと思います!」と叫び、それに合わせてドラムの4カウントが勢いよく鳴った。
メンバー全員が満面の笑みで歌い出したのは『ストーリーモンスター』。観客もその勢いに引き寄せられ、拳を高く上げた。そらサンダー(Gt)が前に出て弾くギターソロに観客が手を伸ばす。元気良さが溢れ出す曲の疾走感に、前のめりになるような感情を引き出してくれた。
次の曲『サクラ偽客』は林龍之介(Dr)のドラムによる軽快な繋ぎから始まった。