最果タヒ、“詩の展示”を巡回開催「どうか、言葉を見に来てください」
だからこそ言葉は、書かれ、他の誰かに読まれることをじっとじっと待っている。
詩の展示。
言葉が、わたしを飛び越える。
それは、「読む」瞬間もきっと同じです。読むことは、与えられた言葉を受動的に読むのではなく、その言葉を自分だけの言葉へと変容させていく行為だと思う。そのとき、言葉の変化は、読むその人の予想を、そしてその人自身を、時に追い越していくだろう。それは「書かれた言葉」のスピードであると、読み手は思うのかもしれない。けれど、あなたも加速している、あなたの言葉が、加速している。
そのスピードを、肌で、気配で、空間として、感じられる場所を、私は「詩の展示」と呼んでいます。
われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。あなたしか立つことのできない確かな星から、どうか、言葉を見に来てください。
■「最果タヒ展われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。」
<東京>
日時:12月4日(金)~12月20日(日)11:00~21:00
※会期中休館日なし
場所:渋谷パルコ4階 パルコミュージアムトーキョー
<名古屋>
日時:2021年2月13日(土)