くらし情報『李相日監督「思いのすべてを注ぎ込んだ」 長編デビュー飾ったPFFスカラシップ作品『BORDER LINE』を振り返る』

2022年7月18日 14:30

李相日監督「思いのすべてを注ぎ込んだ」 長編デビュー飾ったPFFスカラシップ作品『BORDER LINE』を振り返る

と李監督。東京から青森、北海道・函館までロケーションを敢行し、ロードムービーに相応しい心象風景を描いており、「予算とかはまったく考えていなかった(笑)。若さゆえ、状況に左右されず『やってみないとわからない』と抗うことが映画作りの原動力だと信じ込んでいた」と初期衝動を振り返った。

村上淳、光石研、麻生祐未らが出演し「プロの俳優さんとの仕事は初めて。内面から何か引き出せないかと真剣に始めた」と今に至る俳優への演出方法の原点にも言及。「当事者にしかわかりえない真実」というテーマはその後に続く『悪人』『怒り』、最新作『流浪の月』にも通じており、「狙ったわけではないが、『BORDER LINE』で欲張って描いたことがつながっている。映画が終わった先、登場人物や土地の匂いがスクリーンの枠からはみ出し、こぼれ落ちることを求めている」と話していた。

取材・文・写真=内田涼

「<<ミニシアターセレクション>>35mmフィルムで蘇る! PFFスカラシップ傑作選」
日程:7月16日(土)~22日(金)※連日18:30からの上映
会場:ユーロスペース

7月16日(土) 『二十才の微熱』初日来場者限定 特別プレゼントあり
7月17日(日)

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