くらし情報『上田久美子、宝塚歌劇団退団後初の舞台演出「不可視なものをちゃんと描いていきたい」』

2022年12月13日 12:00

上田久美子、宝塚歌劇団退団後初の舞台演出「不可視なものをちゃんと描いていきたい」

舞台では、イタリア語の歌詞の翻訳字幕とともに出す予定だという。「お客さまは、おそらく舞台の中に出ている関西弁で書かれた字幕を見ることになる」と上田はいうが、「30秒くらいで伝わることが、オペラでは5分ほどの歌になっていることも。いまの時代の人たちは速いスピードで情報が入ってくるのに慣れていて、早く次の話を聞きたくなってしまう。その時間を、背景でいろんな情景をダンサーたちが展開することにより、興味を途切れさせずに観ていられるようにしたい。山場に来たときにちゃんと音楽を感情移入して味わってもらうための実験、という感じです。

見知らぬ街に貼られた落書きされたオペラのポスターという設定でデザインされたメインビジュアルには、「みんなさみしいねん」の文字。大衆演劇の世界に生きる人たちが「うちにくるお客さんはみんなさみしいからね」と言ったというエピソードを紹介する上田の、その思いが詰まった、刺激的かつ深みある舞台が期待される。

上田久美子、宝塚歌劇団退団後初の舞台演出「不可視なものをちゃんと描いていきたい」

Photo by 2/FaithCompany
指揮者のアッシャー・フィッシュと、『道化師』のカニオ役および『田舎騎士道(カヴァレリア・ルスティカーナ)』のトゥリッドゥ役を歌うアントネッロ・パロンビ、『田舎騎士道(カヴァレリア・ルスティカーナ)

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