2022年2月2日 17:00
徹底的にこだわった“リアル” 『ドリームプラン』製作陣のコメント&新場面写真公開
続けて「俳優を実在の人物に合わせる際、レイ(監督)は、本人に認めてもらって心に刻まれるぐらいに、その人物にできるだけ近づけてほしいと考えていた。でも、俳優がおかしく見えるほどにしてほしくはなかった」と解説し、ウィル・スミスのメイクアップアーティストは、特殊メイクを検討していたが、あえて細かい部分だけ作業にしたそうだ。
また「彼を見ても、本物に真似たとは思わないだろうね。そこにはリチャードのエッセンスだけが見て取れて、まさにそれがウィル自身によって表現されているんだ」とあえて役者の演技力の高さに委ねたという。
『Ray/レイ』(2004年)、『ドリームガールズ』(2006年)でアカデミー賞衣装デザイン賞に2度ノミネートされているシャレン・デイビスは、インターネットで当時の情報は簡単に手に入ったが、その時代の服はそれほど簡単に入手できなかったと明かした。「1980年代後半から90年代にかけてのファッション界は、数年ごとに大きく変化して、衣服は長持ちするようなものではなかった。本物のテニスウェアを実際に手に入れて、自分たちで生地を調達し、そのウェアから同じシルエットを保ったままデザインした」