水戸出身の現代美術家・中﨑透の作品世界を展観『中﨑透 フィクション・トラベラー』11月5日より開催
今回は、水戸芸術館にそれぞれ縁のある男女5名にインタビューし、水戸芸術館設立に関わる著書をリサーチしたうえで、水戸と水戸芸術館をめぐる「もうひとつの物語」を浮かび上がらせる。なかには中﨑の両親によるインタビューも含まれ、自伝的な色合いを帯びた多層的な空間となる。
また、初期から「看板」をモチーフとしたシリーズも制作しており、会期の前半は、注文を受けたものの公開制作も行う。後半には完成した集合看板が展示されるというから楽しみだ。
展覧会タイトルの『フィクション・トラベラー』は、中﨑作品の特色でもある虚構と現実のはざまを表し、観客も旅の一員となる。「冗談のような嘘が、時として夢のような現実を生む力になることをきっと信じているんだと思う」と中﨑。イベントも多数あるのでチェックして出かけよう。
中﨑透《color or white》2007撮影:柳場大
中﨑透「Poolside Snowman」展示風景2021撮影:門間友佑
中﨑透《welcome girl》2020撮影:大谷健二
中﨑透《地雷注意!》2002撮影:柳場大
【開催概要】
『中﨑透フィクション・トラベラー』
会期:2022年11月5日(土)