くらし情報『雪舟の国宝6件をすべて展示『特別展 雪舟伝説―「画聖(カリスマ)」の誕生―』京都国立博物館で』

2024年3月29日 11:30

雪舟の国宝6件をすべて展示『特別展 雪舟伝説―「画聖(カリスマ)」の誕生―』京都国立博物館で

重要文化財《四季花鳥図屏風》(右隻) 雪舟筆 京都国立博物館蔵 室町時代(15世紀)


日本美術史上もっとも重要な画家のひとりとされる雪舟。「画聖(がせい)」と仰がれる雪舟の評価がいかにして形成されたのかを、雪舟を慕い、その作品に学んだ近世の画家たちとの関係から多角的に検証する展覧会が、4月13日(土) から5月26日(日)まで、京都国立博物館で開催される。
現在の岡山県に生まれた雪舟(1420-1506?)は、幼くして京都の相国寺に入って禅僧として修行を積むかたわら、室町幕府の御用絵師・周文に学んだ画僧だ。その後、遣明使節とともに中国に渡り、帰国後は宋元画に学んだ幅広い画風と骨太の力強い筆墨で特色ある作品を残した。
雪舟の国宝6件をすべて展示『特別展 雪舟伝説―「画聖(カリスマ)」の誕生―』京都国立博物館で

重要文化財《四季花鳥図屏風》(左隻) 雪舟筆 京都国立博物館蔵 室町時代(15世紀)
少年時代に寺で叱られた雪舟が「涙でネズミの絵を描くと、そのネズミが動き出して逃げた」というエピソードがよく知られるが、これも雪舟が偉大な存在ゆえに江戸時代に語られるようになった伝説だそうだ。その突出した評価は、ひとりの画家として最多の国宝指定を受けていることからもわかる。同展の大きな魅力のひとつは、その6件の国宝がすべて出展される稀有な機会となっていることだ。
同展のもうひとつの魅力は、雪舟への評価がいかに積み重ねられてきたのかが、雪舟と各時代の画家たちの作品とを見比べながら、見てとれることだ。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.