くらし情報『タウト、柳宗悦、今和次郎らの複層的な「眼」で東北文化を展観『東北へのまなざし 1930-1945』7月23日より開催』

2022年6月30日 12:00

タウト、柳宗悦、今和次郎らの複層的な「眼」で東北文化を展観『東北へのまなざし 1930-1945』7月23日より開催

また、民家研究の第一人者である今和次郎や、『青森県画譜』を描いた弟の今純三、東北生活美術研究会を主導した吉井忠など、東北出身者たちも故郷の人々と暮らしを見つめ直し、戦中期の貴重な記録を残している。

同展では、当時、後進的な周縁とみなされていた東北地方の魅力を見出し、この土地の文化に注目した彼らの足跡を紹介。

ブルーノ・タウトの東北への旅の軌跡をたどる品々や、柳宗悦が、東北各地で収集した蓑、刺子、陶芸などの民芸品、宗悦の同人であった芹沢銈介や棟方志功の作品、当時の旅行ブームとともに収集の対象となった土人形(宮城の堤人形、山形の相良人形など)、張子人形(福島の三春人形など)、などの東北各地のこけしも展示。

さらに、1933年、農林省が山形県新庄に設置し、シャルロット・ペリアンや今和次郎らも関わった積雪地方農村経済調査所(通称「雪調」)の活動の足跡や、、福島の画家・吉井忠が農村漁村の情景をスケッチやメモにまとめた『東北記』などの貴重な記録も公開。近代化、都市化へと時代が向かっていくなかで、東北地方の素朴で豊かな文化を愛し、守り、伝えようとした人たちの活動から、現在も東北に息づく営みの力を改めて検証する。

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