2024年1月30日 08:00
長澤まさみが死を自覚した母親を好演 映画『パレード』2月配信決定
生と死、その間にある世界で僕たちは確かに存在し、息をして、心がある。
誰か、何かのためへの気持ちで一つの作品が生み出され、それが結果多くの心を揺さぶる、そういう作品の価値を改めて考えさせてくれた作品でした。
そこに生きた僕たちの感情や想いに触れていただけたら嬉しいです。
■リリー・フランキー
母が生きていた時よりも、今のほうが、毎日、会話をしている気がします。
朝、出掛ける前の仏壇に。街を歩いている何かの瞬間に。目の前にいた時よりも多く、話しかけていると思います。この映画に描かれた遊園地のような場所にもし、オカンがいて、元気にやっているのなら、安心した気持ちになれました。
そして、この映画の中に登場するマイケルは、ある映画プロデューサーをモデルにし、この作品は彼に対するレクイエムでもあります。
命あるものは、姿かたちが無くなったから死ぬのではなく、その人の事を誰も思い出さなくなった時、はじめて死ぬのだと思います。この『パレード』を観て、誰かが、かつてそこにいた誰かを思い出すきっかけになれば、この映画は完成するのだと思います。
■脚本・監督 藤井道人
「映画こそ、自由であるべきだ」と彼は言った。