くらし情報『丁寧な手仕事による日常品約150点で“暮らしのデザイン”の始まりを紹介『アーツ・アンド・クラフツとデザイン』開催』

2022年9月12日 12:00

丁寧な手仕事による日常品約150点で“暮らしのデザイン”の始まりを紹介『アーツ・アンド・クラフツとデザイン』開催

ウィリアム・モリス《いちご泥棒》1883年個人蔵


9月23日(金・祝)より府中市美術館では、「アーツ・アンド・クラフツとデザインウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」を開催する。

イギリスのロンドンに生まれ、詩人、思想家、デザイナーと様々な顔を持つウィリアム・モリス(1834-96)。現在も小鳥や草花が散りばめられた有機的なテキスタイル・デザインで人気の高い彼は、イギリスが世界に誇る、「モダンデザインの父」である。

19世紀、大英帝国の絶頂期を生きながら、急速な近代化に危機感を抱いていたウィリアム・モリスは、産業革命による商業主義を批判し、中世の諸芸術と社会制度の復活を提唱するジョン・ラスキン(1819-1900)の思想に共感。すべての人が生活の中で「美」を享受出来る社会を実現しようという理想のもとに活動した。

まずは、モリスが新婚時代を過ごしたレッド・ハウスの室内装飾を友人たちと手掛け、ヨーロッパ中世の丁寧な手仕事や幸せな共同作業に根ざした「世界で一番美しい家」を実現。彼の、暮らしをデザインし、生活に美を見出す姿勢は、多くのデザイナーや建築家が共感するところとなり、アーツ・アンド・クラフツ運動が巻き起こった。

同展では、このウィリアム・モリスの業績とともに、彼が提唱したアーツ・アンド・クラフツ運動の影響が、どのように欧米に広がっていったのかを紹介する。

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