[Alexandros]主催『THIS FES ’24』初日オフィシャルレポート サウシー、ホルモン、GLAYら7組が出演
1曲目のイントロが響き渡ると、オーディエンスからどよめきが起こる――「HOWEVER」だ。この美しく普遍的な名曲を相模原の夜空に盛大に羽ばたかせ、ライブがはじまる。
(Photo:村井香)
(Photo:村井香)
TERUは「2年間、小田急相模原に住んでいたことがあります。ただいま!」と告げると、「サバイバル」「口唇」と、往年の名曲たちを獰猛でパワフルなバンドサウンドで立て続けに披露。全曲サイドモニターには全編の歌詞が映し出されており、音と言葉で一気に体と体を鷲掴みにされる。
(Photo:村井香)
「ヒロくん(磯部寛之)がよく聴いていてくれた曲」という紹介ではじまったバラード「May Fair」を披露すると、さらに火柱が上がる激しい演出の中で披露された新曲「whodunit」の最中には[Alexandros]「Dracula La」のカバーを差し込むなど、粋な演出も。時代を背負い、時代を作ってきたバンドとしての貫禄と求心力が重たく轟くと共に、今でも新しくなり続けるバンドとしての柔軟性と軽やかさが清々しく鳴り響く。
(Photo:村井香)
TERUが小田急相模原に住んでいたのは32年前だと言っていたが、キャリアを重ねながらも、こんなにも艶やかで、逞しく、無邪気であることができるなんて奇跡のようだ。