伝説の学校“バウハウス”100周年を記念した映画祭が開催
ドイツで創設され、建築、デザイン、写真など様々な分野で後世に多大な影響を与えた学校“バウハウス”の100周年を記念した特集上映「バウハウス100年映画祭」が東京・渋谷のユーロスペースで開催されている。
“バウハウス”の名前は、建築やデザインを好きな人であれば、どこかで一度は目にしたことがあるはずだ。バウハウスは第一次世界大戦後の1919年にドイツで創設され、芸術と技術の新たな統合を目指して建築界の巨匠ヴァルター・グロピウスが創設。多くの生徒たちが学んだ。彼らは独自の教育システムを作り上げ、様々な分野で成果をあげたが、バウハウスはナチスの迫害を受けて14年で活動を終了してしまう。
しかし、彼らが残したシステムや思考、作品は後に続く芸術家、建築家たちに影響を与えている。そこで本特集では5つの映像作品を4プログラムで上映し、バウハウスとは一体、何だったのか? 彼らの描いた理想はどのような作品に結実したのかを紐解いていく。
上映されるのは、当時の学生たちの証言や貴重な記録映像も登場する『バウハウス 原形と神話』、彼らの精神が現代に息づいていることを描き出す『バウハウス・スピリット』、当地で学んだ女性たちに焦点をあてた『バウハウスの女性たち』、バウハウスの三代目校長を務めたミース・ファン・デル・ローエに迫る『ミース・オン・シーン』、バウハウス創設の8年前に建てられたモダニズム建築“ファグス靴型工場”を巡るドキュメンタリー『ファグスーグロピウスと近代建築の胎動』、そして全盛期のバウハウスで学び、建築だけでなく彫刻やグラフィックデザインの分野でも活躍したマックス・ビルの生涯を綴る『マックス・ビルー絶対的な視点』の5作品。