くらし情報『BUCK-TICKが照らした“生きるための光” 全国ツアー『異空-IZORA-』東京ガーデンシアター公演オフィシャルレポート』

BUCK-TICKが照らした“生きるための光” 全国ツアー『異空-IZORA-』東京ガーデンシアター公演オフィシャルレポート

生と死への畏怖や憧憬を、時には心身を削るような痛みを伴うほどの凄烈さで表現してきたのだが、このツアーでは『異空 -IZORA-』を中心に、楽曲の中に生きる主人公達の運命を、雄弁な歌と演奏、圧巻のパフォーマンス、そして鮮やかな映像で表現していた。その物語の解釈は、観た人の数だけ存在するだろう。たとえば筆者はこんなストーリーを思い浮かべた。

『異空 -IZORA-』収録の「ワルキューレの騎行」や「THE FALLING DOWN」に登場するアダムとイヴは、禁断の実を食べたことで“いつか必ず死ぬ”という運命を背負った。原罪を背負って生まれてきた我々は、その罰もまた、等しく背負っている。限りあるその命の中で、あなたはどう生きるだろうか? 全篇を通してそんなことを問われているように感じた。

数奇な運命を辿る主人公の物語は1曲目から始まっていた。SEの「QUANTUM I」でステージに登場した今井寿(G)、星野英彦(G)、樋口豊(B)、ヤガミ・トール(Ds)が定位置についた頃、上段のセンターに櫻井敦司(Vo)が登場。
黒いハットに黒いマラボーを巻き、両手を広げてうなだれる姿は、背景のスクリーンに映し出された案山子そのもの。

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