『銀河鉄道の夜』の詩的世界を二人の天才ダンサーが表現 勅使川原三郎の新作公演が開幕
古今東西の文学作品からインスパイアされた作品も多い勅使川原だが、なかでも宮沢賢治については、その詩作をイメージの源泉とする『DAH-DAH-SKO-DAH-DAH』『春と修羅』を発表しており、「言葉やイメージは勿論、自然や時空について考える新たな機会を得た」と、その影響の大きさに言及している。『銀河鉄道の夜』の詩的世界は、きっと勅使川原を、さらなる自由な高みに導くことだろう。夜空の天の川に遊ぶジョバンニとカンパネラに、二人の天才ダンサーの姿を重ねるのが楽しみだ。
勅使川原三郎ダンス公演『銀河鉄道の夜』
原作:宮沢賢治
構成・振付・演出・美術・照明・衣装:勅使川原三郎
出演:勅使川原三郎 / 佐東利穂子
9月19 日(土)19:30
9月20 日(日)19:30
9月21 日(月・祝)16:00
9月22 日(火・祝)16:00
会場:シアターX(カイ)
文:伊達なつめ