2021年6月20日 09:00
坂本龍一×高谷史郎×田中泯による新作『TIME』世界初演、由緒ある国際舞台芸術祭オランダ・フェスティバルで
(c)Sanne Peper
毎年6月に開催されるオランダ・フェスティバルは、アヴィニョン国際演劇祭やエディンバラ国際フェスティバル等と同じく1947年に始まった、もっとも歴史と実績のある国際舞台芸術祭のひとつ。コンセルトヘボウ、市立劇場ほか、アムステルダム市内のあらゆるスペースで、大物から気鋭の若手まで、世界中の注目すべきアーティストによるオペラ、演劇、ダンス、コンサート、マルチメディアなど、あらゆるジャンルのパフォーミングアーツ公演が、約一か月間にわたって繰り広げられる。
2019年からは「アソシエイト・アーティスト」制度を取り入れ、その年のフェスティバルを象徴するアーティストを1~2名選んでフォーカスし、彼/彼女ら自身の作品上演と、関連するアーティストの公演やイベント等を行い、多角的にその魅力を紹介する方針を打ち出している。今年は坂本龍一が、フランスのジゼル・ヴィエンヌ(振付・演出・美術等を担い多様な表現を展開するマルチアーティスト)とともにアソシエイト・アーティストに選ばれており、6月18日夜、坂本の最新作である〝言葉のないオペラ〟『TIME』が、アムステルダムのガスホルダー(Gashouder, Westergas)