樫本大進インタビュー「ピアニストがしっかり主張してきてくれる刺激こそが、良い音楽を生む」
ラファウも楽しみにしてくれているようなので、嬉しいですね」
樫本のステージといえば、自らが弾いていない間、ピアニストの音に聴き入っている様子が印象的だ。
「上手だなぁ、きれいで良いなぁと思っているので、あのようになります(笑)。僕は幸いソリストとしても活動しているピアニストとばかり共演しているので、いわゆる日本語の“伴奏”としてサポートだけしてもらっている感覚になることは、まったくありません。しっかり主張してくれるほうが、刺激になって好きです。
今回もラファウといろいろなやりとりが交わされ、曲によってお互いに役割を全く変えていくことになると思うので、そこに注目しながら聴いていただきたいですね」
子供の頃から現在まで、運に恵まれ、自然体を貫いてここまで来られたという。
「僕は本当にツイているなと思うんですよ。自分で将来のプランを難しく考えることなく、その都度やりたいと思ったことをやらせてもらうことができた。周囲にも助けられ、本当に幸せです」
これからも自分が自然だと感じるものに向き合い続けていきたいという樫本。
ブレハッチもとても自然体のピアニストなので、“自然体同士の奇跡のマッチング”が実現しそうだ。