ラックライフ『QUATTRO TOUR 2024』完走!「あなたが会いに来てくれたことがすべて」【東京公演/オフィシャルレポート】
ドラムのビートに乗せてPONが「僕の中にはたくさんのミュージックスターが存在してます。まだあの憧れに勝ててなくて。今日勝ちに行ってもいいでしょうか!?……今のかっこいい?」とikomaに話を振るなどして盛り上げるとバンドのロマンとピュアリティが詰まった「MUSIC STAR」、歌謡曲風のメロディがスリリングな「シンボル」と曲ごとに異なる表情を見せて観客を沸かせた。
4人で軽快なトークを繰り広げるなかでシームレスに「チキンボーイ」へとつなげると、「リフレイン」「Believe」「Link」と初期曲から今年2月にリリースされた曲まで様々な年代の楽曲を披露する。それでも統一感があるのは今のラックライフが演奏しているからというのも一因でもあるが、ソングライターであるPONがその時その時で「生涯大事にしていきたい」と感じた気持ちを曲にしたため続けていることも大きな理由のひとつだろう。ラックライフのライブを観るたびに「なぜこのバンドはいつもこんなに鮮度が高いのだろうか」と感心するのだが、それはPONにとって色褪せない思いであり、今もなお自身のエネルギーになっているからであると推測する。ikoma、たく、大石もそんなPONにリスペクトを払うだけでなく、さらには自身のプレイヤーとしての美学も持ち合わせ、それを研ぎ澄まし続けているからこそ、それぞれのキャラクターが活きたライブが実現できるのだ。