「幸福とは何なのか、じんわりと思いを巡らせて」舞台版『パラサイト』台本・演出・鄭義信インタビュー
そこから先はトントンと、この人がいいな、あの人もいいなと、前からご一緒したいと思っていた人たちが集まってくれました。ベストなキャスティングだと思っております。古田さんとの舞台作りも初めてだし、また、舞台はよく観ているんですけどキムラ緑子さんも初めてなんですよ。すごくドキドキしますね、どんなことを仕出かすんだろうって(笑)。緑子さん、「私、とっても不器用で、あんまり体力ないからね〜」とか言って早くも防護線を張ってますから。いえいえ、まだまだ大丈夫でしょ〜って言っておきました(笑)。
古田ら演じる金田一家に<寄生>されていく永井家の主人・永井慎太郎役の山内圭哉、その妻・千代子役の真木よう子、娘・繭子役の恒松祐里、永井一家の家政婦・安田玉子役のキムラ緑子、そして舞台版オリジナルの人物を演じるみのすけ
――新しい劇場、THEATER MILANO-Zaでの上演になりますが、劇場の印象はいかがですか?
出来たばかりでまだ匂いのない劇場だから、未知数ですよね。これから匂いが染み込んでいくんだろうなと。
でもね、楽屋からゴジラ(新宿東宝ビルの「ゴジラヘッド」)が見えるんですよ(笑)。そんなところは他にないから、これは素敵だなと思いました。