くらし情報『日本総合悲劇協会『ドライブイン カリフォルニア』阿部サダヲインタビュー「松尾さんが僕に当て書きしなかったからこそ演じたい」』

2022年5月20日 12:00

日本総合悲劇協会『ドライブイン カリフォルニア』阿部サダヲインタビュー「松尾さんが僕に当て書きしなかったからこそ演じたい」

日本総合悲劇協会『ドライブイン カリフォルニア』阿部サダヲインタビュー「松尾さんが僕に当て書きしなかったからこそ演じたい」


──たしかに。松尾さん、これまでのキャリアを活かしつつ『ドライブイン カリフォルニア』のアキオで阿部さんの大人っぽい顔を見せようとしてくださっているような。

どうなんだろう、ご本人に確認したわけじゃないのでわからないですね。ただ松尾さん、今回の上演にあたって大筋は変えずに時事ネタを調整するらしくて。それ聞いて「今回はネタが減ったとしても成立しそう」と感じました。1996年の戯曲で、執筆当時の松尾さんは笑いを貪欲に求めていたというか……「お客さんを笑わせてナンボ」みたく考えて、けっこう意識的に笑いを盛り込んでいた感覚があったんです。一方でいまの松尾さんはもう、(Bunkamura)シアターコクーンの芸術監督にまでなられてね。

──松尾さんも“大人”になった、と?

はい(笑)。
この前、改めて過去の上演版を映像で観た時に……思い切ってもっと大人っぽくシリアスな方向へハンドル切っても成立するし、おもしろいんじゃないかなって。キャストの顔ぶれを拝見しても、そういうことができそうな人たちが揃っていると思います。

日本総合悲劇協会『ドライブイン カリフォルニア』阿部サダヲインタビュー「松尾さんが僕に当て書きしなかったからこそ演じたい」


──『ドライブイン カリフォルニア』のどんなところに、もともとの大人っぽさは見受けられますか? 松尾さんは本作の告知コメント動画で「場面転換が豊富な他作品に比べて、『ドライブイン カリフォルニア』は固定セットの中で繰り広げられる濃密な人間関係を描いている」

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