アンネ=ゾフィー・ムター ヴァイオリンの女王が祝うベートーヴェン生誕250周年
その皮切りとして、19年9月にモントリオール交響楽団、シンシナティ交響楽団とベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を演奏。19年10月には、カーネギーホールのシーズン幕開けのコンサートとして、ウェルザー=メスト指揮クリーブランド管弦楽団とベートーヴェンの『三重協奏曲』を演奏する。続いて、ケルン、パリ、ベルリンで、バレンボイム、ヨーヨー・マ、ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団と『三重協奏曲』を共演。その後、オルキスと共に中国、韓国、台湾でのリサイタル・ツアーを開始、ベートーヴェンの「春」と「クロイツェル」ソナタを演奏し、20年1月に北米5都市を廻るリサイタル・ツアーでもこのプログラムを演奏する。
19年1月27日には、サンフランシスコで、ヴィトマンの『スタディー・オン・ベートーヴェン』(弦楽四重奏曲第6番)の世界初演をベートーヴェンの弦楽四重奏曲と共に演奏し、20年1月30日にはカーネギーホールでこの作品のニューヨーク初演を行う。このプログラムはムターの20年春のスケジュールのベースとなるもので、東京、ウィーン、ハンブルク、フランクフルト、ベルリン、バルセロナでも演奏される。
シーズンを通してベートーヴェンを記念する一連の公演は20年の5月と6月に、ホーネック指揮ロンドン交響楽団、ルイージ指揮デンマーク国立交響楽団、ティルソン・トーマス指揮サンフランシスコ交響楽団、タウスク指揮バンクーバー交響楽団、ネゼ=セガン指揮MET管弦楽団、ホーネック指揮ピッツバーグ交響楽団とのベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の共演で、最後の盛り上がりを迎える。