それぞれのキャラクターを楽しんでいただければと思います。
私は、以前は第1番が嫌いだったんです。彼が自分で弾いてアピールするための曲でもあるので、難しいパッセージをふんだんに使おうという気持ちが見える。それはとても効果的なんだけれども、私には弾きにくかったんですね。第2番は今回初めて弾きます。面白いですね。モーツァルトのようなやわらかい表情のなかで自分のカラーをいかに出すか。深い響きが印象的な第2楽章でベートーヴェンらしさをいかに出すか。
今は第2番が一番好きです。第3番は交響曲や協奏曲につながるような大規模なものをピアノ・ソナタに取り入れようという試みを感じます」
2032年のデビュー30周年を見据えての長い旅路。
「子供たちも成長して家庭もだいぶ落ち着き、今ならまとまって何かに挑戦できる時期かなと思いました。今まで、プライオリティがピアノになかった時期もあるので、もう一度自分の目を、ピアノを弾くことにしっかりと向けたいなと思っています。まだまだ新しいこともいっぱい吸収できる年齢(笑)。自分に期待しています」
上原彩子
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全曲演奏会 Vol.1
■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2448164(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2448164&afid=P66)