2022年7月16日 10:00
ジェットコースター的な緩急で観客を惹きつけた『coldrain “Nonnegative”ONE MAN TOUR 2022』初日ライブレポート
のドラミングに合わせて大きな手拍子になる。
本来ならばシンガロングが響きわたってほしい曲だが、その衝動を手拍子に変えて馬力あるアンサンブルとともに驀進する爽快なはじまりだ。
そして、5人はさらにボルテージを上げてアグレッシヴな曲を連投する。コブシを掲げ、または激しくヘッドバングし、そしてジャンプする。ものの数分でフロアは灼熱に。ステージ上のバンドもすでに汗だくで、いかにアルバム『Nonnegative』という作品が激しく、個々の見せ場が多い、ラウド濃度の高い曲が揃っているかがわかる。
「東京、ついてこれてるんですかね」とMasatoは問うが、「次は4曲目にしてアルバムでいちばん激しい曲やります」と容赦なく「Rabbit Hole」を叩き込んでいった。体に響くブラストビートとRxYxO(B / Cho)による低音のベースがフロアを駆け抜け、Y.K.C(G)とSugi(G / Cho)が左右から重厚なギターリフで観客の体を揺さぶっていく。
まだまだ序盤のようだが、クライマックスのピークは何度も塗り替えられているライブだ。こうした新曲ばかりでなく、中盤では過去の曲も織り込んでいく。