2021年12月13日 10:00
『男はつらいよ』全シリーズ50作、“寅年”の2022年にフランスで上演へ 先行イベントも大成功
と日本社会や文化をフランスに伝える絶好の機会となると期待されている。
さらに先日、フランスでの全作上映に先駆けてのイベントとして『男はつらいよ』本編先行上映と『山田洋次が見た日本』の著者、クロード・ルブラン氏の講演会が開催された。上映作品として選ばれたのは第1作の『男はつらいよ』と、第5作の『男はつらいよ 望郷篇』。
寅さんの人間像と映画で取り上げられる様々な風景とテーマといった、山田監督独自の作風が確立されたのは5作目からではないか、という視点で『男はつらいよ』の世界を深く掘り下げるトークが繰り広げられた。
上映イベントに集まった観客は約150名。来場者からは「フランスでの寅さんの上映を待っていました」、「日本文化の新しい側面を発見できた」、「美しい映像で、過去の日本の風景を見られてとても感動した。寅さんもとても素朴で人々が人間的で、とても良い。この映画のことは知っていたが、鑑賞できてよかった。
郊外から自転車で来たが、また来たい」など熱いコメントが聞かれたという。
その他、パリ日本文化会館のエントランスホールにて、『男はつらいよ』オリジナルポスター8種、レプリカポスター全49作、書籍、雑誌、新聞記事、ロビーカードなどの展示も行われるなど、様々な視点から『男はつらいよ』の魅力が発信され、パリの人々が熱心に見入る姿も。