【対談:岸谷香×藤巻亮太 前編】岸谷さんが歌い始めると付いていきたくなるんですよ。旗を振る力があるなあと感じました
そうしたら、岸谷さんが山梨にご縁を感じているとのこともあり、ご快諾いただきました。
――岸谷さんの山梨とのご縁というと?
岸谷うちの一族は山梨出身ではないんですが、私の母が山梨を気に入っちゃったんですよ。有名な桜のスポットがあるんですが、出身でもなんでもないのに、ある日、そこにお墓を買ったので、今、母の墓が山梨にあります。しかも母方がみんな、その墓に引っ越してきたので、私の母方の一族は山梨に眠っているんですよ。だから、それまで縁もゆかりもなかったのに、急に山梨が私の田舎的な場所になりました。そんなご縁もあり、藤巻くんに呼んでいただいて、山梨で歌えることをうれしく思いました。藤巻くん、郷土愛を持っていますしね。
藤巻僕が山梨で『Mt.FUJIMAKI』を開催しているのは、半分は恩返しの気持ちもあります。
レミオロメンからソロになったときに、ソロの大変さ、難しさを感じまして。迷った時は、原点に戻った方がいいと考えました。僕にとっての原点は山梨です。山梨で暮らしていたのは高校までなんですが、レミオロメンの歌でも山梨の風景を歌った歌がありますし、中学高校のころの経験が自分の人としての尺度になっている部分もあります。