くらし情報『“手”で触れられるような映画に。グレタ・ガーウィグ監督が語る映画『バービー』』

2023年8月10日 12:00

“手”で触れられるような映画に。グレタ・ガーウィグ監督が語る映画『バービー』

映画の黄金時代、映画界は巨大なステージにセットを建て、夢のような世界をいくつも描き出した。ジャック・タチを思わせる巨大なセット、バズビー・バークレーを連想させるダンスシーンなど、本作は往年の名作映画のトーンや手法が大胆に導入されており、撮影監督を務めた名手ロドリゴ・プリエトは本作では得意とする荒々しいタッチや鮮烈なイメージではなく正攻法で物語を語っていく。

「ロドリゴは“イノセント”と呼んでいましたが、俳優を隠れた場所から撮るのではなく、正面から撮るように彼と話し合いました。そして映画の冒頭では華麗で、まるで踊るようにカメラが動き、物語が進んでいくに従って、だんだんカメラワークが乱れていく……そんな語りになっています。

私もロドリゴも、創作する上では何かしらの制限を設ける方がアプローチがしやすいんです。だから車の中のシーンではロケ撮影ではなく、撮影した背景を車の後ろに投影するリアプロジェクションを使って撮影したり、ミニチュアを使って撮影をしました」

“かつて子どもだった”すべての観客へ

“手”で触れられるような映画に。グレタ・ガーウィグ監督が語る映画『バービー』

グレタ・ガーウィグ監督
なぜ、本作はそこまでアナログで、実物にこだわった撮影手法がとられたのか? 理由は“手”だ。

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