くらし情報『物語とリアリティの間へ。『オッペンハイマー』でノーランが見せるIMAXの新たな可能性』

2024年3月21日 17:00

物語とリアリティの間へ。『オッペンハイマー』でノーランが見せるIMAXの新たな可能性

『オッペンハイマー』 (C)Universal Pictures. All Rights Reserved.

(C)Universal Pictures. All Rights Reserved.



第96回アカデミー賞で作品賞、監督賞含む最多7部門受賞に輝いたクリストファー・ノーラン監督の最新作『オッペンハイマー』が、3月29日(金)から全国の映画館、IMAX劇場、Dolby Cinema、35mmフィルム版で同時公開になる。

本作は、20世紀を生きた天才物理学者ロバート・オッペンハイマーを主人公にした物語で、大規模なアクションや巨大なモンスターが登場する映画ではない。しかし、ノーラン監督はこれまで同様、本作を大型カメラで撮影することにこだわった。なぜだろうか?

ノーラン作品は、IMAXなどの大型カメラを用いて制作にあたることで知られている。『ダークナイト』で部分的に導入したIMAXカメラに魅了されたノーランは、新作を手がける度にラージフォーマット撮影の分量を増やしていき、本作も多くのシーンが65ミリフィルムで撮影された。

『インターステラー』、『ダンケルク』、『TENET テネット』に続いて、本作で初のアカデミー賞撮影賞を受賞したホイテ・ヴァン・ホイテマを撮影監督に迎えたノーラン監督は

「私とホイテが採用した撮影スタイルは非常にシンプルだが、力強いものだ。

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