2024年4月23日 18:00
特別展『法然と極楽浄土』東京国立博物館で開幕 浄土宗850年の歴史を伝える全国の寺宝が一堂に
重要文化財《法然上人坐像》鎌倉時代(14世紀) 奈良・當麻寺奥院蔵※展示期間:4月16日〜5月12日
伝法絵流通(本朝祖師伝記絵詞) 室町時代(16世紀)福岡・善導寺蔵※会期中巻替えあり
そのなかでも、国宝《法然上人絵伝》は、法然の生涯を絵画化した全48巻にも及ぶ大作。法然が立教開宗する場面や賢人らと問答する場面などが描かれている。
国宝《法然上人絵伝》(部分)鎌倉時代(14世紀)京都・知恩院蔵※会期中巻替えあり
阿弥陀如来の名前をひたすらに唱えることを重んじた法然。貴賎による格差が生まれるため、寺や仏の建立などには積極的ではなかったものの、それらを必要とする門弟や帰依者らには認めていた。その結果、《阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)》をはじめとする、数々の名品が制作されていく。第2章「阿弥陀仏の世界」では、浄土宗に伝わる阿弥陀仏の造形を見つめていく。
撮影:浦島茂世
国宝《阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)》鎌倉時代(14世紀)京都・知恩院蔵※展示期間:4月16日〜5月12日
国宝《阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)》は、2019年から22年にかけて解体修理が行われ、修理後初公開となる。