2022年6月28日 12:45
宮原浩暢「何が美しくて、何が醜いかを求め続けていきたい」 手塚治虫原作のミュージカル『アラバスター』上演中
(C)ミュージカル『アラバスター』製作委員会/岩田えり
(C)ミュージカル『アラバスター』製作委員会/岩田えり
その世界観を際立たせるのに大きな貢献を果たしたのが奥村健介による音楽だ。どこか物悲しく、そして力強く、いつまで経っても耳に残る。アラバスターを演じた宮原を始めとしたキャストたちの想いのこもった歌声も圧巻で、それぞれの苦悩が胸に迫った。
(C)ミュージカル『アラバスター』製作委員会/岩田えり
(C)ミュージカル『アラバスター』製作委員会/岩田えり
また透明な亜美を、光と声、そして影を表すダンサーで表現した演出も見どころ。誰にも見えない、もちろん舞台上にも登場しない亜美の魂がそこに現出するかのような感覚に襲われる。それを可能にしたのは、やはり涼風による亜美の声があってこそ。特に前半は、まっすぐで純粋さを感じさせる亜美の声がそのキャラクターを形作っていた。
(C)ミュージカル『アラバスター』製作委員会/岩田えり
初日スペシャルカーテンコールでの全キャストのコメント
■アラバスター役:宮原浩暢
自身初めてのタイトルロールということで、涙が出るほど嬉しいです。演出の荻田さん、スタッフ関係者の皆さん、力強い演技で盛り立ててくれているキャストのみんな、いらしてくださっているお客さま、本当にありがとうございます。