2023年6月2日 12:00
スペクタクル感あふれる傑作ミュージカル、礼真琴率いる星組で待望の再演!
2015年に宝塚歌劇団が日本初演を果たしたスペクタクル・ミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち-』。フランス革命に翻弄される若者たちの生き様を、軽快なロックナンバーに乗せて紡ぎ話題となった本作が、8年の時を経て星組で再演される。初演を観て「衝撃を受けた」というトップスター・礼真琴。今回上演するにあたり、作品とどう向き合っているのか、稽古中の礼に、今作にかける思いを聞いた。
星組生が一丸となって届けるエネルギー
1780年代後半のフランスでは、栄華を極めたブルボン王朝の支配に陰りが見え始め、重税に喘ぐ民衆らによる暴動が頻発していた。官憲に理不尽に父親を銃殺され、土地を奪われたロナンは、父の敵を討つことを心に誓いパリへ。そこで革命家のデムーラン、ロベスピエールらの思想に触れ、新しい時代の到来に希望を託すようになっていく……。
『1789-バスティーユの恋人たち-』(C)宝塚歌劇団Photographer/LESLIE KEE(SIGNO)
礼が演じる主人公ロナンは、名もなき民衆のひとりだ。「歴史に名が残る実在の人物が数多く出てくる中で、ロナン・マズリエは架空の人物で、当時の階級の底辺にあたる農民という立場の青年。