くらし情報『新納慎也「劇場で一番泣いているのは僕かもしれません」 演出家デビュー作『HOPE』開幕直前インタビュー』

2021年10月1日 12:00

新納慎也「劇場で一番泣いているのは僕かもしれません」 演出家デビュー作『HOPE』開幕直前インタビュー

いや〜本当に、俳優さんは皆、演出をしたらいいと思うんですよね。

今稽古場で、「なんでそっちを向いちゃうんだよ!?」「その感情はおかしいだろ!?」とかエラそうに言わせてもらっているんですけど、なぜこれが、自分が俳優としてやる時に分からないんだろう!?演出する側からはこんなに見えるんだ〜と思って。今後の自分の俳優活動においても、とてもいい経験をさせてもらっていると感じますね。

――新納さんや高橋さん、ほか多くの方の挑戦が結実した劇世界を、ぜひ本多劇場で目撃したいと思います。

今回3人の女性が登場しますが、おそらくこの3人が一番メイクもせず、ボロボロの服を着て、貧相な状態で舞台に立っています。でもこの3人が今、とても美しいんですよ。女性ってなんて美しいんだろう……というのが見える作品だなと。女性というか、人としての美しさですよね。
そのほかにも、人間って愚かだな、悲しいな、でも愛くるしいな……、そういったいろんな感情が混ざって涙が止まらなくなる瞬間が4、5回訪れると思います。

僕が目指したのは、そういった心が浄化されるような美しい舞台です。ただ、9割くらいは観ていて猛烈に苦しいです。僕も毎日心がヒリヒリと張り裂けそうになり、メンタルが崩壊しそうになっているんですけど、それでも一筋の希望があればこんなにも浄化されるんだ……、そんな良い作品になっていると思います。

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