くらし情報『進化してんのかしてないのか、喜劇なのか悲劇なのか―2023年版『ガラパコスパコス』公演レポート』

2023年9月12日 07:00

進化してんのかしてないのか、喜劇なのか悲劇なのか―2023年版『ガラパコスパコス』公演レポート

彼はあるとき、道端で見知らぬ老女・まちこ(高橋)に出会う。太郎のあとをついてきた彼女は部屋にまで上がり込み、ふたりの奇妙な共同生活が始まる。まちこは実は特別養護老人ホームから抜け出してきており、娘や孫、ホームの職員らが行方を捜していた。一方、太郎には兄・晴郎(藤井隆)がいて、その妻(山田真歩)共々、弟を気に掛けている。そんな晴郎の背後には、影のようについて回る謎の男(作・演出のノゾエ征爾が扮している)が……。ほか、太郎の会社の社員(青柳翔、芋生悠)、今では夫婦になっているかつての担任(菅原永二)と同級生(瀬戸さおり)らが、太郎を取り巻く。

進化してんのかしてないのか、喜劇なのか悲劇なのか―2023年版『ガラパコスパコス』公演レポート

進化してんのかしてないのか、喜劇なのか悲劇なのか―2023年版『ガラパコスパコス』公演レポート

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起承転結があってひと連なりになった、いわゆるストーリーはない。だからあらすじを書こうとしても、箇条書きのようにしか記せない。まさに群像劇であり、登場人物それぞれの日常・人生を描いた“人間図鑑”のような作品だ。ごく個人的な話で恐縮だが、日常生活で見知らぬ人にちょっとした不快な思いをさせられたようなとき、「この人にも家族がいて友人がいてこんな人生が……」とわずかな時間、想像をめぐらせることにしている。そうすれば深呼吸したように気持ちが鎮まり、俯瞰した優しい目線で物事を見つめられる気がするから。

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