2021年10月7日 13:00
【ライブレポート】“音楽への感謝と支えてくれた人々への信頼を直接伝えること” Hakubiが初のワンマンツアーに込めた強い思い。
それを目の前のあなたたちに伝えようと思って来ました。誰ひとり欠けることなく、あなたがそこにいてくれて私たちは本当に本当にうれしいです」
コロナ禍を通じてもがくようにして完成させたアルバム『era』を届けるということは、つまり音楽への感謝と支えてくれた人々への信頼を直接伝えること。このツアーの意味が片桐の口から示された。
4曲目『在る日々』からの流れは、まさにコロナ禍での創作の日々における感情の起伏を、またそれだけにとどまらずHakubiが歩んできたこれまでの道のりを再現したようで深く印象に残った。
「この1年半を乗り越えられたのは、みんながいてくれたからでした。綺麗事でもなんでもなく本当にそうなんです。自分たちにできることは歌を作って直接みんなに音楽を届けること。だから全国26公演のツアーに出ることを決めました」というMCに続いて、Hakubiの今を象徴する楽曲『栞』が披露された。
マツイユウキ(Dr)が、1曲目のパフォーマンス時に左目のコンタクトレンズを失くしてしまったというトラブルを人知れず抱えていたことを告白し、急遽、ヤスカワの予備のコンタクトレンズを装着して視界がクリアになったところで後半戦に突入。