くらし情報『市川中車が“両宙乗り”に挑戦 『七月大歌舞伎』初日レポート』

2023年7月4日 17:45

市川中車が“両宙乗り”に挑戦 『七月大歌舞伎』初日レポート

のひとつで、平成30(2018)年に新たな着想により復活上演された本作を、九世團十郎没後120年という節目の年に上演する。

夜な夜な物の怪が現れるという鎌倉の荒れ寺に、風とともに現れたのはひとりの老女(市川團十郎)。怪しげな空気が漂うと、次々と物の怪たちが現れ、提灯(市川新之助)は軽やかに、三ツ目(市川ぼたん)はかわいらしくそれぞれの舞をみせる。團十郎は冒頭の老婆に始まり、狐の白蔵主、油坊主、船頭と次々と鮮やかに早替りを披露。そこへ町娘(ぼたん/二役目)、若船頭(新之助/二役目)も現れ、一同は賑やかに踊り始める。

やがて老女が在りし日の静御前(團十郎)の姿になってやってくると、幻の源義経(團十郎)も現れ、連舞となる。しかし、静御前に魑魅魍魎が憑依すると、その姿は恐ろしい化生に。河東節、常磐津、清元、竹本、長唄囃子とだんだんと音が重なり合い豊かな五重奏が響き渡る中、化生と僧たちとの立廻りに。


恨みのあまりの大きさに僧たちも圧倒されるところへ、花道より満を持して登場したのは二宮姫(ぼたん/三役目)と竹抜五郎(新之助/三役目)。ふたりは團十郎演じる化生を本舞台へと押戻す。「我らが父十三代目にさも似たり」

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