2023年10月11日 16:00
市川團十郎、襲名から1年「ちょっと慣れてきた」 12月に京都・南座で吉例顔見世興行
歌舞伎俳優の市川團十郎白猿が10月11日(水)、都内で会見を行い、京の年中行事『吉例顔見世興行』(12月1日~24日)として、京都・南座で十三代目市川團十郎白猿襲名披露と、八代目市川新之助初舞台の公演を行う『當る辰歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎』について、思いを語った。
昼の部では、新之助の南座初舞台となる『外郎売(ういろううり)』、襲名披露狂言として團十郎とぼたんが親子共演する『男伊達花廓(おとこだてはなのよしわら』などを上演。夜の部には、襲名披露『口上』と襲名披露狂言の『助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』といった演目が並ぶ。
團十郎は、2022年10月31日の『顔寄せ手打式』(東京・歌舞伎座)を経て、十三代市川團十郎白猿を襲名し、「市川團十郎」という大名跡が9年ぶりに復活。その後、22年11月から24年10月まで、襲名披露興行を随時行っている。襲名から約1年が経過し、「ちょっと慣れてきました」と心境を明かし、「自分の中で意識が変わってきましたが、歌舞伎の中での認識といえば、“團十郎”の重みは子どもの頃から知っておりますし、そういう意味では、まだなりきれてはいないかなと思います。