くらし情報『花鳥画の制作に力を注いだ文人画家・椿椿山の画業を展観する『椿椿山展』3月18日より開催』

2023年3月3日 12:00

花鳥画の制作に力を注いだ文人画家・椿椿山の画業を展観する『椿椿山展』3月18日より開催

椿椿山《玉堂富貴・遊蝶・藻魚図》泉屋博古館【展示期間3/18~4/2】


江戸時代後期を代表する文人画家のひとりである椿椿山(つばき ちんざん/1801-1854)を関東圏では初めて本格的に紹介する展覧会が、東京の板橋区立美術館で、3 月18 日(土)から4 月16 日(日)まで開催される。

江戸に生まれた椿山は、はじめは幕府の下級役人を勤めながら、絵師の金子金陵(かねこ きんりょう)に師事し、またのちに渡辺崋山(わたなべ かざん)に学んだ画家だ。渡辺崋山が高名であることから、「崋山の弟子」という視点から語られることが多かったというが、同展はその椿山の魅力を重要文化財にも指定されている代表作をはじめとした作品群で紹介し、その画業の全貌に迫る展覧会となる。

椿山が特に制作に力を注いだ花鳥画は、そのみずみずしい色彩と軽やかな筆致の作風が多くの人々に親しまれ、江戸のみならず地方からも注文を受けるほど人気を博したという。同展でも、写生に基づいてリアルな質感表現を追求したものから、形にとらわれない大胆な筆づかいのものまで、その画業を通して生み出された様々な花鳥画を見ることができる。

また西洋の陰影法なども採り入れた崋山の表現を受け継いだ椿山は、肖像画も得意とした。

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