くらし情報『悲劇の『トスカ』か喜劇の『フィガロの結婚』か 新国立劇場オペラの“名作の森”を見逃すな!』

悲劇の『トスカ』か喜劇の『フィガロの結婚』か 新国立劇場オペラの“名作の森”を見逃すな!

新国立劇場オペラ『フィガロの結婚』


“東京のオペラの殿堂”新国立劇場での上演プログラムが豪華絢爛だ。
現在上演中のプッチーニ『トスカ』(1月23日〜2月3日)に続く次回作品は、モーツァルトの『フィガロの結婚』(2月7日〜14日)なのだから素晴らしい。

前者は、プッチーニ作品の中でも特に人気の高い『トスカ』。第1幕終盤の「テ・デウム」をはじめ、19世紀ローマを模した荘厳重厚な舞台や衣裳が大きな見どころのこの作品は、世界のオペラシーンに燦然と輝く名作中の名作だ。冒頭のカヴァラドッシの甘美なアリア「妙なる調和」、トスカの絶唱「歌に生き、恋に生き」、カヴァラドッシの告別の歌「星は光りぬ」など全編に人気アリアが散りばめられながら、衝撃のエンディングに至るまでの物語は、まさにこれぞオペラの素晴らしさ。


悲劇の『トスカ』か喜劇の『フィガロの結婚』か 新国立劇場オペラの“名作の森”を見逃すな!


一方後者は、伯爵の召使いフィガロと恋人スザンナの結婚をめぐる一日の騒動が活き活きと描かれたモーツァルト屈指の名作だ。単独で演奏されることも多い軽快な序曲に始まり、「恋とはどんなものかしら」(ケルビーノ)、「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」(フィガロ)、「愛の神様、手をさしのべてください」「楽しい思い出はどこへ」(伯爵夫人)と、全編思わず口ずさみたくなるような名旋律のオンパレードはモーツァルトならでは。

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