日向坂46ドキュメンタリー映画 『3年目のデビュー』特集 1
でも、彼女たちは本当に仲が良いんですよ。普段一緒にいるときの表情から、本当に自然に、強い絆を感じるんです。
最初は、それをメインテーマにするのははっきり言ってベタだなって思ったんですが、結論として、“これしかない”と思ったんです。誰かが落ち込んでいたら誰かが駆け寄るし、困っていたら誰かが助ける。そういう動物的なレーダーがお互い察知し合っているとしか思えないくらい、全員が全員の気持ちを思いやるんです。こんな部活に居られたら幸せだなって思うところが“エモい”グループなんですよ。
なので、ラストカットは全員で終わるということは、絶対に決めていて。意地でも曲げたくなかったんです。
だって、全員で日向坂46ですから。グループって、目立つ人と目立たない人がいるのが当たり前になってしまうと思うんですが、このグループは、誰が何と言おうと、全員で日向坂46なんです。
── それは映画を観ていて、本当に感じました。
竹中誰かに縦軸のストーリーを背負わせていくのって、ドキュメンタリーで群像劇を描くには一番ラクな方法なんですよね。そこをあえて無視したんです。そうすることで観やすさはなくなってしまうかもしれないですが、それは日向坂46の本質ではないんです。