くらし情報『シュルレアリスム誕生から100年 その歴史と影響をたどる展覧会』

シュルレアリスム誕生から100年 その歴史と影響をたどる展覧会

会場風景。手前の大きな目は、マックス・エルンスト『博物誌』第29図《光の車輪》を大きく引き伸ばしたもの。目の中央は穴が開いており、中の展示風景を覗けるようになっている。


「シュルレアリスム」とは、20世紀美術を語る上で、欠かすことのできない美術運動のひとつ。フランスの詩人アンドレ・ブルトンが、第1次世界大戦の戦禍をくぐり抜けたあと、理性を中心とする近代的な考え方を批判し、精神分析学の影響を受けて「無意識」の世界に「超現実」を求めた芸術運動のことだ。1919年にブルトンは友人の詩人フィリップ・スーポーとともに、理性によるコントロールを受けない「思考の書き取り(自動記述、オートマティスム)」という手法を核とした詩の運動として活動をスタート。1924年の『シュルレアリスム宣言』を発表し、運動を本格的にスタート、詩だけでなく、絵画をはじめ写真や映画など視覚芸術の分野へと拡大していった。

シュルレアリスムが誕生してから今年で100年。
箱根・ポーラ美術館にて開催されている『シュルレアリスムと絵画―ダリ、エルンストと日本の「シュール」』は、西洋で起こったシュルレアリスム運動から、どのようにシュルレアリスム絵画が生まれたのか、さらに日本で「シュール」と呼ばれる独自の表現が生まれることになったのか、その展開を紐解いていくのが狙いだ。

この100年の間に、シュルレアリスムは日本にも大きな影響を及ぼし、1930年代には「超現実主義」

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