2023年8月1日 12:00
なぜ、映画『トランスフォーマー』は愛され続けるのか? 製作者が分析
映画の80パーセントから90パーセントは合成用のブルースクリーンを使用していないショットになります。あくまで個人的な意見ですが、ブルースクリーンの前で俳優が演技して、後から背景やCGを足すと、どうしてもウソっぽい感じが抜けきらないのです。そこがどうしても嫌なので私たちは可能な限り、その場所で実際に撮影するようにしています」
スティーヴン・ケイプル・Jr
だからこそボナベンチュラは最新作の監督に『クリード 炎の宿敵』を手がけたスティーヴン・ケイプル・Jrを選んだ。
「彼のことはずっと前から目をつけていました。彼はアクションだけでなく観客が共感できるキャラクター描写に長けた監督なんです。本作のような大作で、アクション映画となると、キャラクター描写がおろそかになってしまう傾向がありますから、彼が監督であればキャラクター描写を大事にし、アクションとのバランスが悪い時には気づいてくれると思ったのです。ちなみに、オファーするまで私は知らなかったのですが、彼は子供の頃から『ビーストウォーズ』の大ファンだったんですよ! 彼が子どもの頃から親しんできたストーリーやキャラクターの知識が作品に持ち込まれることになりました。