押井守監督「こんなに祟られた映画は初めて」 4度の公開延期を経て『血ぃともだち』が一夜限りの上映

写真:内田涼
押井守監督がメガホンをとった実写映画『血ぃともだち』が2月5日、東京・テアトル新宿で特別上映された。4度にわたる公開延期によって“お蔵入り”寸前となっていた本作の“一夜限り”の上映。押井監督が舞台挨拶に登壇し「こんなに祟られた映画は、生まれて初めてですが、映画に対する恩返しのつもりで作った作品。本当に初めて観ていただき、これがおしまいなので、目ん玉開けて、しっかり観ていただければ」とチケット完売となった客席に呼びかけた。
“監督絶対主義”のもと、限られた予算で制作する映画の実験レーベル「Cinema Lab(シネマラボ)」の第4弾作品。血を抜かれる快楽に魅せられた私立来栖学園高校・献血部の部員たちが、人間を襲うことができない落ちこぼれバンパイアのマイと出会い、自分たちの血で彼女を養うことを決意する。唐田えりか、尾碕真花、天野菜月、日比美思が献血部の部員を演じるほか、バンパイア一族の末裔であるマイ役を牧野仁菜が担当。献血ルームの看護師・薙野素子役で松井玲奈がゲスト出演している。
2018年3月に行われた撮影について「あんなに切迫した現場は初めて。基本的には怒らない主義ですけど、ブチ切れました。