2022年10月24日 14:50
ふぉ〜ゆ〜と小林顕作のタッグによる元気が出るドタバタコメディ『隅田川ヤングロード物語 ~嗚呼!そりゃあいけねえぜ!~』ゲネプロレポート
どこか懐かしい下町の街並みを再現したセットがステージを彩る。初っ端から、ある衝撃的な展開が訪れるのだが、そこは舞台をご覧になった方のお楽しみということで伏せておく。この時点で小林顕作氏らしいエンターテイメント精神満載の作品なのだろうとワクワクさせられた。
昔ながらの人情に厚い五郎に、息子の末吉、五郎の母親タネ(前野)と、若旦那らしいふるまいのはじめ、そしてポチ、常連客・佑樹丸(田中)のやりとりはファミリードラマのあたたかさたっぷり。事件が起こる度に、タイトルにもなっている五郎の口癖「そりゃあいけねえぜ!」が飛び出し、ステージを所狭しと動き回る演者たちの表情と動きが、常に目を楽しませてくれる。子どもから大人まで、幅広い世代の方が笑えて応援したくなるストーリーだ。“商店街の危機”を、五郎の家族、商店街の仲間達がどう切り抜けていくのか? 今回、小林顕作が「ふぉ~ゆ~のイメージ」でキャラクター設定をしたという、4人の登場人物たちが魅力的。前野をはじめ、脇を固める俳優陣の安定の演技力にも注目だ。
楽しい“ジャニーズネタ”に個性豊かな楽曲たち
小林顕作らしい演出と感じたのが、“ジャニーズネタ”の使い所。