2023年1月10日 17:00
「月影番外地」4度目のタッグ 木野花×福原充則初対談「木野さんは、勝手に自家発電して爆発している」
劇団☆新感線の高田聖子が手がけるユニット「月影番外地」の第7弾。今回も演出に木野花、さらに脚本に7年ぶり、4度目となる福原充則を迎え、新作『暮らしなずむばかりで』を上演する。そこで稽古開始から1週間ほどが経過した現場で、木野と福原の初となる対談が実現。月影での創作について、福原戯曲の魅力について、パワフルな木野演出について、ふたりにたっぷり語り合ってもらった。
木野のこだわりは福原の台詞をバシッと観客に刺すこと
――月影番外地と福原さんのタッグは、今回でもう4度目になります。
木野最初の『くじけまみれ』が2012年、当時福原さんはまだ37歳。私的には結構若い人と芝居をする感覚があったので、「果たしてついていけるかな?」という心配はありました。でも幸いなことに福原さんが唐(十郎)さんやアングラの影響を受けていて、私はもろそういう世代。
だからそこを足掛かりに出来たのは良かったですね。ただ話の展開の速さや笑いのセンスに関しては、いつも必死に食らいついている、挑戦している感じはあります。
福原脚本だけ担当の場合、一生懸命書くっていう点ではどのカンパニーも同じなんですけど、たまに本気度が嚙み合わないなと感じる時もあるんですよね。