くらし情報『怒髪天、ピースフルな笑顔に包まれた『古今東西、時をかける野郎ども』最終公演オフィシャルレポート』

2022年6月8日 12:00

怒髪天、ピースフルな笑顔に包まれた『古今東西、時をかける野郎ども』最終公演オフィシャルレポート

と増子の言葉を合図にフロアいっぱい高く上がった両手が右へ左へ大きく舞う「オトナノススメ」へとなだれ込む。

怒髪天、ピースフルな笑顔に包まれた『古今東西、時をかける野郎ども』最終公演オフィシャルレポート

坂詰克彦
「昨日で呪縛は解かれた部分があるので、今日は楽しくやりたいと思います」レア曲オンパレードの昨日とは打って変わって、と思いきや、怒髪天最古の曲「YOUNG DAYS」や「青嵐」「うたごえはいまも…」と再録アルバムからの選曲を立て続けに披露。再来年40周年を迎えるロックバンドは増子の例えを借りれば、“老舗和菓子屋”級だという熟練の引き出しの多さで魅せていく。

上原子の力強いストロークに合わせて歌い始めた「はじまりのブーツ」。《どんな日もコイツといれば 少しだけ心強かった》それはバンドのことであり、応援してくれる俺達界隈のことでもあると。歌は作ったときの意図とは変わった形で育っていくと増子がしみじみと口開く。

「コロナ禍前の状況に戻るとは思ってないんだ——」他に楽しみを見つけた人、家にいることを選んだ人もいる。だから一からやり直す覚悟でいたけど、今日これだけ集まってくれたら一ではないと感謝した。
メンバー同士でもあり、バンドと界隈とのことでもある「欠けたパーツの唄」、己を奮い立たせる「孤独のエール」

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