《SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024》最優秀作品賞はウズベキスタンの新鋭監督による『日曜日』
中庭だけで展開していく。まずその構成にびっくりしました。
それから、日々の日常の中にある愛おしい時間というものが、心をこれだけ打つんだなということをこの映画を観て、改めて実感しました。観ている間、この愛おしい時間が永遠に続いてほしいって願うんですけど、人生と同じで、この映画にもやっぱり終わりがあって。その終わりの描き方も素晴らしい映画でした。
すごく小さなマクロの世界を描きながら、人間の営みがおそらく連綿とこうやって続いてきたんだろうなぁということを感じさせる。時にユーモアがあって時に残酷で、かつ現代の社会に対するメッセージが最後にしっかり込められている。とても、美しい、ほんとうに心を現れるような映画でした」と本作を絶賛した。
国際コンペティション審査委員長・白石和彌監督
続けて「ウズベキスタンでどれぐらい映画が作られているかわかりませんけど、きっとこの受賞で得た賞金が次回作への大きな力になると思います。ぜひ、次回作に生かしてください、その作品をまた日本に届けてください」と早くも長編第二作に期待を寄せた。
白石監督から祝福の言葉を受けたショキール・コリコヴ監督は非常に物静かな性格で派手なガッツポーズで喜びを爆発させるようなことはなかったが「最優秀賞作品賞を受賞できたことをうれしく思っています。