くらし情報『中井貴一はなぜ立川志の輔の落語を映画にしたのか? 『大河への道』のウラ側を聞く。』

2022年5月19日 17:00

中井貴一はなぜ立川志の輔の落語を映画にしたのか? 『大河への道』のウラ側を聞く。

そこが強く惹かれたところです。

中井貴一はなぜ立川志の輔の落語を映画にしたのか? 『大河への道』のウラ側を聞く。

中井貴一
――師匠の落語はこれまでも映画化されていますね。師匠の落語は映画と相性がいいと今回も思いました。

志の輔伊能忠敬という人の存在に感動して書き始めましたが、結局、伊能忠敬を登場させることはできませんでした。なぜかと言えば、伊能忠敬が自分のことを“私”と言っているか、“わし”と言っているか、“俺”と言っているか、一人称でなんと言っていたか、言葉が浮かばないんですよ。伊能忠敬の最初の台詞が書けない。それで作っては壊し、作っては壊しをしているうちに、伊能忠敬を大河ドラマにしたかったけど結局できなかった人たちの熱い想いだけが残る、でもその想いは間違ってはいない、物語になんかできないくらいに凄い人なんだというところに着地しました。

73歳までに4万キロ、地球1周分歩いた人ですよ。
人間だったかどうかも分からない。いまだに(存在自体)嘘なんじゃないかと思うくらい不思議な感覚がある。「伊能忠敬は凄いな」と、中井さんをはじめとする映画の人たちにも思ってもらえたのかなと。落語のいい加減なところも含めてなんとか映画にしようと思ってくださったのは、僕の根底にある「伊能は凄い」

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